下田 ‐ 建築史研究室

筑波大学 世界遺産専攻 下田一太研究室のブログです

バイヨン南経蔵の追加工事

バイヨン寺院の南経蔵は2006年より2011年にかけて日本国政府アンコール遺跡救済チームによって修復工事が実施され,その後,外回廊に工事サイトが移りました。外回廊の修復工事にあたり,寺院の南東隅周辺に散乱している石材や,外回廊南辺の内側に山積みにされている石材を解体して記録する作業を実施したところ,南経蔵の梁材が複数発見されました。

これらの新たに発見された石材を南経蔵に設置する作業を開始しています。石材はいずれも室内の柱の上に架け渡される梁材で長さ2m以上,重さも1トン以上もある大型長材ばかりです。いくつかの石材は破断しており,原位置に設置するためには,新材を接合して修理する必要があります。2013年8月時点では新材をステンレス鋼ピンでオリジナル部材に接合して原位置に仮設置して,新材の加工を現場合わせで行う作業を進めています。
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バイヨン南経蔵は5年間にわたり修復工事を行っていたサイトですが,久しぶりにこの建物での工事が行われ,屋根上から中央部を眺める景色は懐かしいものがあります。(下田)

バイヨン南経蔵の修復工事の報告や記録写真は以下のサイトに掲載しています。
Database of the restoration work of the Southern Library

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