下田 ‐ 建築史研究室

筑波大学 世界遺産専攻 下田一太研究室のブログです

文化財科学会 in 奈良 プラス

7月4日より6日にかけて奈良教育大学で開催された文化財科学会大会に研究室生とともに出席しました。
大会では,サンボー・プレイ・クック遺跡における年代測定や発掘調査における土層分析の結果を紹介した他,内田悦生教授のプレア・ヴィヘア寺院の伽藍内の各遺構の編年分析について連名発表を行いました。

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大会前日にはエクスカーションとして古代水田跡地の発掘調査現場を見学に参加しましたが,畦畔の微妙な土色や土質の違いを見定める精緻な発掘調査に感嘆しました。

前の週にも登呂遺跡にて水田跡地についての膨大な研究成果について見学する機会があり,何層にも重なる畦畔を検出していく仕事については,展示物のみからは信じがたいものがありましたが,実際の現場を見てその根気強く精緻な土層観察の賜物と納得しました。

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また,学会会場から近くの頭塔と元興寺に,元興寺文化財研究所の佐藤さんのご案内の元見学に行きました。頭塔はインドネシアのボロブドゥールとの関係性も想起されるような独特な形式の仏塔で,8世紀にしてみれば最新の仏教建築の様式にあったものかもしれず,当時の東南アジア-東アジアの国際交流等にも思いを巡らせる興味深いサイトです。

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元興寺は往時の大伽藍の面影を残すべく極楽坊を詳細な説明のもと見学させていただきました。また宝物殿に保管・展示されている国宝五重小塔は,古代的な建築形式を残す貴重な遺品で,各重の軒が軽やかに延びている様子が印象的です。今年中には東京国立博物館での展示のために解体作業も予定されているとのことで,再び解体中,そして東京でも再び拝見できればと思っています。

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