下田 ‐ 建築史研究室

筑波大学 世界遺産専攻 下田一太研究室のブログです

砂岩材の構造試験

日本国政府アンコール遺跡救済チームは,バイヨン寺院外回廊の景観整備工事を進めています。
扉や窓枠,梁材などの横架材の多くが破断し,20世紀前半にフランス極東学院により修理されていたり,RCの支保が加えられているものも多くあります。

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今回の工事ではこうした破断した長材にステンレスピンを加えて修理する予定ですが,加入するピンの本数や長さ,位置を決定するためにこのたび原寸大での破断試験を実施しました。

新材の砂岩を数種の接合方法で継いで試験体を作製します。
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これらの試験体をジャッキで加圧しますが,今回は反力ために30トンクレーンを使用しました。
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多くの試験体では,ピンが破断して破壊するのではなく,砂岩材の曲げ破壊となりました。これらの結果は構造補強方法の基礎データとして修復設計に活かされます。
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(下田)

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