下田 ‐ 建築史研究室

筑波大学 世界遺産専攻 下田一太研究室のブログです

ボロブドゥール専門家会議

インドネシアMagelangにて第6回ボロブドゥール専門家会議が開催されました。海外からはドイツ,日本,ネパールからの参加がありましたが,本学世界遺産専攻からは松井先生と下田が参加し,それぞれ石材保存と寺院の構造について,これまでの研究結果をふまえて報告をしました。
また,現在博士課程に在籍しているユネスコジャカルタオフィスの長岡さんからは,周辺地域の住民参加や教育プログラムについて報告がありました。

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正味3日間におよぶ会議では多岐にわたるテーマについて議論されましたが,下田はガジャマジャ大学のDjoko教授と二人で2時間というセッションとなり,ボロブドゥール寺院の構造の安定性についてかなり詳細な報告と議論ができたと思います。
表層に表れている石積みの劣化問題とは異なり,基壇内部の構造に起因した挙動や地下水といった目に見えない箇所における問題となるため,1970~80年代の修復工事の際のボーリング調査の結果や,近年の挙動観測など限られたデータをもとに推察を重ねることが求められる比較的難しい課題でありましたが,遺跡の物質的な保存を考える上ではたいへん重要な問題です。

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今回の会議では過去の修復工事で中心的な現場監督をされていたメンバーが多く参加され,報告書の上でしか見たことのない方々にお会いすることができたのが大きな収穫の一つでした。
また,2005年ごろまでボロブドゥールセンターのコアメンバーであった方々とお話しできたのも楽しい時間となりました。20年にわたり挙動観測の測量をしていた方々の苦労話はなかなかの重みのある,そしてしみじみとしたお話でした。

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会議の後には1週間ほどボロブドゥールでの調査を行う予定です。

ユネスコ‐ジャカルタオフィスの報告

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